☆今日の画像
【沖縄ソンミ事件】首謀者鹿山正元海軍兵曹長は1945年6月-8月にかけて米軍の攻撃にさらされた沖縄久米島で島民を米軍のスパイと見なして 二歳の赤子を含む40-70名を虐殺し戦後は徳島の農協幹部に出世していた。
いつもお世話様です。
【杉並からの情報発信です】【YYNewsLive】【市民ネットメデイアグループ】【家族勉強会】【草の根勉強会】【山崎塾】【1000万人情 報拡散運動】を主宰するネットジャーナリスト&社会政治運動家の山崎康彦です。
☆本日月曜日(11月09日)午後6時半から【ツイキャスTV】で放送しました世直しネットTV【山崎康のYYNewsLive】の放送台本です!
1)No1 90分08秒 http://twitcasting.tv/chateaux1000/movie/215112103
No1
☆世直しネットTV【山崎康彦のYYNewsLive】は、放送回数1700回、視聴者総数170万人(3年間)、毎日1,000人が視聴する真 実・事実を追求するタブーなき報道番組。土曜以外毎日約1時間放送されます!
http://twitcasting.tv/chateaux1000/show/
【YYNewsLive by
Twitcasting】
☆放送のテキスト台本は、閲覧総数(ページヴュー)1,100万件、訪問者総数400万人(8年間)、毎日1,500人が閲覧する真実・事実を追 求するタブーなきブログ【杉並からの情報発信です】で読めます!
http://blog.goo.ne.jp/yampr7
②【杉並からの情報発信です2】
http://7614yama.blog.fc2.com/
☆今日の【最新のお知らせ!】
①【年間視聴・購読料】&【財政支援】のお支払い誠にありがとうございました!
1)2015.11.04 S.Tさま
2)2015.11.05 Y.Kさま
②【YYNewsLive】の【Youtube】での録画視聴者が急増しています!
https://www.youtube.com/my_videos?o=U
1)20151108放送【山崎康彦のYYNewsLive週間レポート】:122回
2)20151106放送【山崎康彦のYYNewsLive】:305回
3)20151105放送【山崎康彦のYYNewsLive】:136回
4)20151104放送【山崎康彦のYYNewsLiveFrancais】:102回
③放送開始に流しております自主制作CD『大人は手遅れかも知れないが子供たちに伝えなければならないことがある』の【Youtube】での約9か月で視聴者数が1600となりました!
https://www.youtube.com/watch?v=gPBmP3zaFyw
2015/02/15 に公開
自主制作CD: 大人は手遅れかも知れないが子供たちに伝えなければならないこと
がある 発売中!
作詞 山崎 康彦
作曲 橋 喜治
絵 マッド・アマノ
演奏 アンサンブル・レトワール
指揮/飛永 悠佑輝
ソプラノ/鶴岡 恵
テノール/望月 裕央
フルート/齊藤 佐智江
ヴァイオリン/鍋谷 里香
チェロ/橋 よしの
ピアノ/飛永 美保子
制作 音楽工房Amakane
このCDの総合案内ページ
http://urx.nu/hkF9
ご購入はHaruan shopで!
http://urx.nu/hkFo
☆今日の画像
①【沖縄ソンミ事件】首謀者鹿山正元海軍兵曹長は1945年6月-8月にかけて米軍の攻撃にさらされた沖縄久米島で島民を米軍のスパイと見なして 二歳の赤子を含む40-70名を虐殺し戦後は徳島の農協幹部に出世していた。
②杉田官房副長官『今回の機動隊投入は杉田官房副長官が高橋警視総監に直接依頼したと言われていますね。もちろんその背後には、菅(義偉)官 房長官がいるでしょう』(Litera記事より)
③生長の家系トンデモ 極右学者高橋史朗明星大学教授
☆今日の推薦映像
①アル・ゴア 『不都合な真実』にある35の科学的間違い(1/2)
https://www.youtube.com/watch?v=P2w33s0Ke9Y
②アル・ゴア 『不都合な真実』にある35の科学的間違い(2/2)
https://www.youtube.com/watch?v=wgHkNjkKDXg
☆今日のひとこと
①1945年6月-8月にかけて米軍の攻撃にさらされた沖縄久米島で海軍守備隊40名を率いていた鹿山正海軍兵曹長は島民を米軍のスパイと見なし て二歳の赤子を含め40-70名を虐殺した。この戦争犯罪人は戦後戦争犯罪を免責・免罪され徳島県の農協幹部(参事)に出世していたのだ。
1972年TBS『モーニングジャンボ』で鹿山正を東京のスタジオに招いてRBC琉球放送のスタジオと結んで殺された遺族との27年ぶりの対面を 実現した。
以下はその際のやり取りの抜粋!
(ここで画面はRBCスタジオにスイッチ。二十七年ぶりの対面ならぬ対決にくちびるをかみしめる沖縄の関係者が二元放送で写し出される。――父を 殺された宮城 栄夫さん、弟を殺された中村明倫さん、教え子を殺され自分もスパイのいいがかりで危うく殺されるところだった上江洲トシさん、虐殺記録をまと めた仲間智秀 さん)
上江洲 なんであんな谷川さん(終戦後の昭和二十年八月二十日、妻と子供五人と一緒に殺され た朝鮮人、谷川昇さん)の小さい子供のような、こわいよう助けてくださいと泣ぎ叫ぶ子供まで犠牲にしたのでしょうか。谷川さんは私の教え子で 級長をしている大変いい子供でした。あの一家はスパイどころか軍の協力者でありました。殺し方もですね、とっても残酷で、いま考えても身の毛もよだつ思い ます。私もあと二日で殺される予定だったと聞いてですね……生き証人として、あんたを糾弾していきたいと思いまして、こうしてスタジオに来たわけ
でございます。
中村 鹿山君!私、いまそこにいれば、あんたをやつざきにしてやりたいよっ、そう思いませんか!(鹿山元隊長は中村さんの怒声にびっくりしたよう に 「そう思います」(と小声でボツリ)二歳になる乳のみ子まで殺して、それで海軍といえるか! そう思わないか!報道でおまえが生きていることを知り、反省してないことを知って私は夜も授つかれない。おまえの久米島でやったことはなんだ! あれが人間のやることか!そう思わないか!(激しい口調に鹿山元隊長はますますうなだれる)うちの明勇(仲村渠明勇さん)が殺されたときは、 もう戦争終わっておる(明勇さん一家三人が刺殺焼打ちされたのも、谷川さん一家同様に終戦後で八月十八日)戦争終わっとって、どうしてあんな処刑なんぞし たんだ。殺して火をつけて火葬なんてもってのほかだ。一般が疎開して兵隊が戦うのが日本の陸海軍であるはずじゃなかったか。……キミみたいなのが 軍隊におったから、 沖縄に自衛隊が来たら、またああいうことせんか思って自衛隊に反対してるんだ。(鹿山元隊長は終始無言……)
仲間 食糧を供出したり、いろいろな協力を久米島の人たちがやっていたことはキミもわかっているだろ う。
(画面は押びTBSスタジオヘ)
あとの世代の"反面教師"に
司会者 沖縄の人たちの声を聞いて、あなたの信念はなお変わりありませんか。
鹿山 それは……か、変わりません。
司会者 二十七年もたった時点で、あなたにとって、久米島事件はどんな意味がありましたか。
鹿山 それは悲しい事件であります……。軍人としての信念は変わりませんが、一個人としては沖縄のみなさんの冥福を祈ってやみません……。
②昭和天皇『原子爆弾が投下されたことに対して遺憾には思っておりますが、こういう戦争中であることですから、どうも、広島市民に対しては気の毒であるが、やむを得ないことと私は思っております。』
昭和天皇が米国訪問から帰国直後の1975年年10月31日日本記者クラブとの会見にのぞんだ際に米タイムズ誌の日本人記者からの質問『戦争終結 に際し広島に原子爆弾が投下されたことを、どのように受けとめられましたか?』に対する答え。
☆今日の推薦本
■鈴木啓功著『金融暴落から戦争に突入する日本』(成甲書房2015.03.30発行1700円+税)
P214-219 朗読
山本五十六は[負ける戦争]を計画していた
☆ 【座右の銘A】:
①世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない。(宮沢賢治の言葉)
②命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は、始末に困るものなり。この始末に困る人ならでは、艱難(かんなん)をともにして国家の大業は成し得られぬなり。(西郷隆盛の言葉)
③【天下の正道に立ち、天下の大道を行う人】とは (孟子の言葉)
どんなにカネをつまれようとも、カネの誘惑に負けて正道を踏み外すことは絶対ない。
どんなに貧しくなろうとも、志を曲げてカネのために悪を働くことは絶対にない。
どんなに強力な権力が脅しにかかろうとも、恐れ命を惜しんで屈服することは絶対にない。
☆今日の【日本国憲法】と【ドイツ連邦共和国基本法】
①【日本国憲法】第一条
天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。
②【ドイツ連邦共和国基本法】第一条
一 基本権
第一条 (人間の尊厳、人権、基本権による拘束)
1.人間の尊厳は不可侵である。これを尊重し、かつ、保護することは、すべての国家権力の義務である。
2.ドイツ国民は、それゆえ、世界におけるあらゆる人間共同体、平和及び正義の基礎として、不可侵かつ不可譲の人権に対する信念を表明する。
3.以下の基本権は、直接適用される法として、立法、執行権、裁判を拘束する。
③【大日本帝国憲法】第一条
大日本帝国は、万世一系の天皇が、これを統治する。
☆(1)今日のメインテーマ
安倍晋三の【一億総活躍社会実現】はファシストの【優生思想】を剥きだしにして[活躍できない人間はいらない]と宣言しているのだ!
【優生思想】とは「障害の有無や人種等を基準に人の優劣を定め優秀な者にのみ存在価値を認める」というファシストの思想だ。
安倍晋三自公ファシスト政権は、新たな3本の矢として(1)希望を生み出す強い経済(2)夢を紡ぐ子育て支援(3)安心につながる社会保障の3項 目をでっちあげたが、全体スローガンとして【一億総活躍社会の実現】を掲げているが、これこそがファシストの危険な【優生思想】なのだ!
国民全員に【総活躍】を強制するということは、活躍できない人はいらないということであり、身体障障害者や精神障害者や知的障碍者や高齢者やホー ムレスなどの社会的弱者は社会にとって利益とならないからいらないと宣言しているのだ!
これは、戦前のヒットラーナチスが優秀なアーリア人国家にとってユダヤ人は有害な民族であるとして、ユダヤ人300万-600万人を民族浄化の名 のもとに大虐殺したホロコーストの前段階のリハーサルとして、彼らは身体障障害者や精神障害者や知的障碍者や高齢者やホームレスなどの社会弱者約 20万人をガス室に送って虐殺していたのだ。
安倍晋三ファシスト&キチガイ首相とその一味は、『集団的自衛権行使』容認による憲法破壊、『金融テロ=アベノミックス』による国民資産簒奪、 『TPP条約合意』による国民生活破壊、『戦争法案強行採決』による戦争誘導に続いて、ついに『優生思想』による【社会的弱者抹殺】にまで手を染 めてきたのだ!
【関連情報1】
▼優生思想の本質
http://www.geocities.jp/wan_ojim/sub4c.htm
優生思想と聞くと、ナチスドイツや旧日本帝国などの軍国独裁政権で行われた、障害者弾圧のイメージが強いのですが、このような国家レベルの差別に限らず、個人のレベルにおいても、「障害者は不要」とする考え方を優生思想と 呼んでいます。
正確にいうと「障害の有無や人種等を基準に人の優劣を定め、優秀な者にのみ存在価値を認める」という思想です。
【関連情報2】
▼それはホロコーストの"リハーサル"だった
~障害者虐殺70年目の真実~
http://www.nhk.or.jp/etv21c/archive/151107.html
2015年 11月7日(土)よる11時放送
再放送11月14日 午前0時放送(金曜深夜)
600万人以上のユダヤ人犠牲者を出し、「人類史上、最大の悲劇」として語り継がれてきたナチス・ドイツによるホロコースト。しかし、ユダヤ人大虐殺の前段に、いわば“リハーサル”として、およそ20万人ものドイツ人の精神障害者や知的障害者、回復の見込みがないとされた病人たちがガス室 などで殺害されたことについては、表だって語られてこなかった。
終戦から70年もの年月がたった今、ようやく事実に向き合う動きが始まっている。きっかけの一つは5年前、ドイツ精神医学精神療法神経学会が長年 の黙を破り、過去に患者の殺害に大きく関わったとして謝罪したこと。
学会は事実究明のために専門家を入れた国際委員会を設置、いかにして医師たちが“自発的に”殺人に関わるようになったのかなどを報告書にまとめ、この秋発表する。
番組では、こうした暗い歴史を背負う現場を、日本の障害者運動をリードしてきた藤井克徳さん(自身は視覚障害)が訪ねる。ホロコーストの“リハー サル”はどうして起きたのか、そして止めようとする人たちはいなかったのか・・・。
資料や遺族の証言などから、時空を超えていま、問いかけられていることを考える。
語り:大竹しのぶ(内容59分)
写真
①ホロコーストより前、ガス室がつくられていた精神科病院の地下。
②障害者だった父親を殺された遺族とともに、お墓を訪れる藤井克徳さん(真ん中)。
③パーキンソン病の治療のための入院中にガス室に送られ、殺されたマーティン・バーデルさん。
④てんかんのため、殺されたヘルガ・オルトレップさん(右)。
☆(2)今日のトッピックス
①安倍政権が警視庁の機動隊を辺野 古に! 暴力弾圧の仕掛け人は官邸にいる“警備公安警察のドン”だった 田部祥太
2015.11.08
http://lite-ra.com/2015/11/post-1659.html
先月、普天間基地の辺野古移設承認について取り消し処分を行った翁長雄志・沖縄県知事だが、これに対し政府は処分撤回を勧告。代執行により辺野古 沖の埋め立て工事を再開 するなど、なりふり構わぬ手段に打って出ている。
この沖縄の世論を完全に無視する政府の暴挙に、連日大勢の人が米軍キャンプ・シュワブゲート前に詰めかけ、抗議の声を発し続けている。だ が、ここ で政府は、法的にだけでなく物理的な実力行使に打って出た。11月4日朝、東京・警視庁の機動隊約150名を投入し、反対する人々を強制排除 し始めたのだ。
琉球新報によると、辺野古警備に県外から100人超の部隊が投じられるのは初のこと。しかも、今回投入された警視庁の機動隊は、国内デモ の鎮圧な どの実績がある「鬼」と呼ばれる第四機動隊も含まれる。「警備」とは名ばかりで、その目的は“力による市民の制圧”だ。事実、報道によれば、 機動隊は、抗 議する人を両脇から抱えて連れ去ったり、機動隊車両と鉄柵で囲った場所に拘束したりするなどし、けが人や逮捕者も出している。
言うまでもなく、安倍政権による辺野古埋め立て再開は権力の濫用であり、それに対する市民の抗議活動を実力で排除するのは民主主義を土足 で踏みにじる行為に他ならない。しかし、そのために内地の機動隊を動員するとは……。
これは、基地反対派だけでなく、内地への反発を強めている沖縄県民全体の神経を逆なでするような暴挙と言っていいだろう。
もちろん、こんな判断を警視庁が単独でできるはずがない。今回の警視庁機動隊派遣は明らかに官邸の意志によるものだ。
実は官邸は今、警備・公安警察を自由に動かせるチャンネルをもっている。それは、内閣官房副長官の杉田和博氏の存在だ。 杉田官房副長官は警察庁警備局長を務めた元エリート警察官僚。安倍首相が内閣官房副長官として頭角を現した時期に、同じ内閣官房で内閣情報官、内閣危 機管理監をつとめており、安倍首相と急接近したといわれている。
退官後は、世界政経調査会というGHQ占領下の特務機関を前身とする調査団体の会長を務めていたが、第二次安倍内閣で官房副長官に抜てき。以来、 警察庁時代の部下である北村滋内閣情報官とともに、安倍 政権と公安警察をつなぐ役割を担っている。
「内閣情報官の北村氏が安倍首相と頻繁に会い、安倍政権のために公安の現場を使って謀略情報を集めているのは有名な話ですが、杉田副官房長 官のやっ ていることはもっと露骨です。警察の要望を官邸にあげ、その見返りに、官邸の意向を捜査や警備のやり方に反映させる。安倍政権になって、警備 や公安の動き が強引になりましたが、これも杉田氏が後押ししていると言われています。しかも、官邸とのパイプを握っていることで、杉田氏自身の警察組織へ の影響力はど んどん大きくなり、いまや“公安警察のドン”とも言われるようになっている」(公安担当記者)
その杉田官房副長官の子飼いと言われるのが、今回、機動隊を投入した警視庁のトップ・高橋清孝警視総監だ。高橋総監は杉田氏と同じ、警察 庁警備局長出身で、前任者よりも年次が古いという異例の人事で今年、警視総監に就任したのだが、この警視庁初の人事の背後にも、杉田官房副長官の強い プッシュがあったと言われている。
そして、今回の警視庁機動隊の辺野古投入も、この両者の関係によって行われた可能性が高い。
「たしかに、今回の機動隊投入は、杉田官房副長官が高橋警視総監に直接依頼したと言われていますね。もちろん、その背後には、菅(義偉)官 房長官がいるでしょうが。菅さんは、翁長知事との会談などでも恥をかかされた形になっていることもあり、沖縄にはとにかく相当、強行になっていますから ね」(官邸担当記者)
先の戦争でも、そして戦後も、常に本土の犠牲にさせられてきた沖縄。安倍政権はそんな場所に本土の“暴力装置”を送 り、住民の声を抹殺しにかかっているのだ。沖縄の怒りを考えると、もはや言葉もない。
(田部祥太)
②ドイツに100万人、日本11人 難民問題こそ米国に追従を
2015年11月7日10時36分 「週刊東洋経済」編集部
http://digital.asahi.com/articles/ASHC454KRHC4ULFA02P.html?rm=192
9月の国連総会における安倍首相の記者会見を聞いて、恥ずかしく 思った人は多いのではないでしょうか。
シリアの難民を日本が受け入れる可能性につ いてどう考えるか。外国通信社の記者に問われて、首相は概略こう答えました。
「人口問題として申し上げれば、われわれは移民を受け入れるよりも前にやるべきことがあり、それは女性や高齢者の活躍であり、出生率を上 げていくにはまだまだ打つべき手がある」
「難民」受け入れの可否について尋ねられているのに、いつの間にか「移民」政策について答えています。言うまでもなく、前者は政治信条、宗教など を理由とする迫害や戦争から逃れ、自国を離れた人々、後者は主に経済的理由から外国に移り住んだ人々です。我が国トップが難民と移民の区別もでき ないとすれば、がっく りです。
ドイツには今年1年間だけで100万人の難民が流入すると推測されています。人口比で日本に置き直すと、日本に150万人の難民がやってくる計算 です。あまりの数に、積極的な難民受け入れを表明したメルケル首相への礼賛は薄れ、逆に風当たりがきつくなっているようですが、難民政策最後進国の日本に笑う資格はありません。昨年1年間の難民認定はわずか11人です。
ただ、朗報もあります。米国は、今後1年で1万人のシリア難民を受け入れると表明しました。米 国のやることにノーとは言わない安倍首相のこと、難民問題でも、きっと米 国に追従してくれるに違いありません。(「週刊東洋経済」編集部)
③「シリア北部のマスタードガス使用はIS」在英監視団体
2015年11月07日 AFP日本語版
http://www.afpbb.com/articles/-/3065793?act=all
【11月7日 AFP】在英の非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian
Observatory for Human Rights)」のラミ・アブドル・ラフマン(Rami AbdelRahman)代表は6日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が、今夏シリア北部でマスタードガスを使用したと述べた。化学兵器禁止機関 (OPCW)は、アレッポ(Aleppo)県マレア(Marea)における戦闘で使用された毒ガスがマスタードガスであることを確認していた。
OPCWの事実調査委員会がまとめた報告書によると、今年8月21日に発生したマレアでのマスタードガス攻撃によって幼児1人が死亡した可能性が 「非常に高い」という。OPCWはマスタードガスを使用したのは国家ではない組織だと報告した。活動家や監視団体はマスタードガス使用がISによ るものであることは明らかだと指摘している。
アブドル・ラフマン代表は、「ISは8月にマレアで毒ガスを使用した」と語り、同組織がマスタードガスをトルコあるいはイラクを経由して入手した 可能性が高いと指摘した。また、攻撃の際にマレアにいた記者は、「砲弾は全てマレアの東方向にあるIS支配地域から飛んできていた。ISの仕業 だ」と話した。ISはトルコからシリアへの補給路を断つため、数か月間にわたりマレアを攻撃しているという。
マレア近郊で野戦医院を運営する国際医療支援団体「国境なき医師団(MSF)」も、同市で「化学物質にさらされた症状を示した民間人一家4人の治療に当たったと発表した。マレアの住民はMSFに対し、迫撃砲が自宅を直撃し、「黄色いガス」を見たと話している。(c)AFP/Ines BEL AIBA/Rouba EL HUSSEINI
④安倍政権“横暴改革”で大学崩壊 人件費削減、研究者は非正規雇用に〈週刊朝日〉
dot. 11月6日 週刊朝日 2015年11月13日号より抜粋
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151106-00000003-sasahi-pol
安倍政権“横暴改革”で大学崩壊 人件費削減、研究者は非正規雇用に〈週刊朝日〉
政府は、産業力強化に向けた大学改革を進め、昨年12月、産業競争力会議(議長・安倍首相)は、国立大学を3分類し、「稼ぐ大学」にす るための改革案を発表。同会議には経済再生相などの閣僚のほか、産業界の重鎮がずらりと並んだ。
こうした、産業力を重視する安倍政権の大学改革には、批判も多い。
今年6月、当時の下村博文・文科相から各大学に対して出された「教員養成系や人文社会科学系の学部の廃止、転換を含めた組織見直し」の 通知が物議をかもし、日本学術会議、大学の学部長などが反対声明を発表した。
「文系を軽視する背景には、一つは財務省からのプレッシャーもある。厳しい国家財政の下でより社会の需要に応える教育が求められている。 もう一つは、保守 的政治勢力からのプレッシャーがあるのではないか。政権批判をするのはいつも、人文社会科学系の人間ですから……」(科学技術政策に詳し い大阪大学の平川秀幸教授)
十数年前から「選択と集中」という方針で大学などでの研究を進めてきたが、元凶はここにあるという。
元三重大学学長で鈴鹿医療科学大学の豊田長康学長は指摘する。
「『選択と集中』はもともと産業界の経営手法で、大学でもうまくいくと多くの人が信じきっていて、これまで検証もせずに進められてきまし た。だが、その結果として、日本の大学の国際競争力は低下しているのではないでしょうか」
豊田学長は、研究の競争力の指標である論文数の推移を調べ、ここ10年で日本の大学の国際競争力が低下していることをいちはやく指摘し てきた。
「特に工学、物理、化学、物質科学など日本のお家芸と言われていた分野で論文数が減っています。大きな原因は、大学の研究者の研究時間が 減っていることです」
論文数が減少した時期は、2004年の国立大学法人化と重なる。国は、法人化によって大学に民間の経営理念を導入することを促す一方 で、大学運営の基盤となる収入で主に教員の人件費として大きな役割を持つ運営費交付金を、毎年1%ずつ削減したのだ。
04年から三重大学学長を務めた豊田学長は、当時をこう振り返る。
「運営費交付金が削減されたので、三重大でも計画的に教員数を減らしました。例えば医学部では1講座4人の教員がいたのが3人になった。 教員が減り、研究時間が減っていくので、先生たちの疲弊感はますます高まっています」
運営費交付金が減ることで教員が減り、ひとり当たりの負荷が高まり、研究時間が確保しづらくなった。その結果、論文数の減少につながっ たというわけだ。
運営費交付金が減る一方で、研究テーマを選別して研究予算を配分する競争的資金は倍以上増加。ここ10年で国立大学の運営費交付金は約 1695億円減 り、競争的資金は約2465億円も増加している。競争的資金はテーマや成果によって配分が決まるため、競争が促され、効率化が進み、結果 が出せるというの が国のもくろみだった。
だが、研究者を大学で安定して雇用できる運営費交付金と異なり、競争的資金では3~5年のプロジェクトごとの雇用になる上、プロジェク トのテーマの研究 しかできないなど自由度が低い。12年にノーベル賞を受賞した山中伸弥氏が率いる京都大学iPS細胞研究所でも、運営資金の多くは競争的資金が占め、職員の約9割が任期付きの雇用だという。iPS細胞研究でさえ、この状況なのだ。
かつて国の大学院重点化施策で増え続けていた博士研究員(ポスドク)や博士課程大学院生も、近年は減少傾向だ。豊田学長はこう懸念す る。
「法人化で大学の裁量が増すということだったが、実際には(国の予算配分によって)研究機能が縮小しました。現在国が進めている大学改革 では、機能どころか組織の縮小段階に入っています」
法人化以降、国立大学は6年ごとに中期計画を策定し国の評価を受ける。現在策定中の計画では、目標の設定によって国からの予算配分が左 右される仕組みだ。
今年4月には改正学校教育法などが施行され、大学学長の権限が強化されたと言われるが、逆に大学の自治は奪われつつあるのが現実だという。前出の平川教授はこう懸念する。
「国からの評価と予算に、大学、学長はより縛られるようになってきています。
これまで大学の自治は教授会を中心として行われてきたが、学 長が国に予算で首根っこを押さえられ、国の方針に振り回されてしまう危険性がある」
※週刊朝日 2015年11月13日号より抜粋
⑤同志社大学長に松岡敬氏 安保法賛成の村田氏破る
2015/11/06 共同通信
http://www.47news.jp/smp/CN/201511/CN2015110601002389.html
同志社大(京都市上京区)は6日、任期満了に伴う学長選を実施し、理工学部の松岡敬教授(60)が選出されたと発表した。教職員の投票で村田晃嗣 学長(51)を破った。任期は2016年4月から4年間。
村田氏は今年7月、衆院平和安全法制特別委員会が開いた安全保障関連法案の中央公聴会に与党推薦で出席、賛成意見を述べた。これに対し、松岡氏を 含む同志社大教職員有志が村田氏を批判する声明を出していた。
松岡氏は奈良県桜井市出身で1979年同志社大卒。専門は材料力学。
投票できるのは教職員約930人。大学は実際に投票した人の数や、松岡、村田両氏の得票数を明らかにしていない。
☆(3)今日の重要情報
①外務省が生長の家系トンデモ 極右学者のいいなりに! 南京大虐殺否定に続き東京裁判見直しを世界に発信? エンジョウトオル
http://lite-ra.com/2015/11/post-1663.html
これを“恥さらし”と言わずして何と言おうか。──南京事件が世界記憶遺産に登録されたことに抗議する日本政府は、9月末、ユネス コに反論のための意見書を提出したが、いま、その意見書をめぐって、日本の歴史観に世界が呆れかえっているのだ。
先日6日の毎日新聞はこの問題を取り上げ、〈専門家意見書に南京事件否定派とみられている学者の著書が引用されるなどしたため、 かえって日本の印 象を悪くして逆効果になった恐れがある〉と報道。意見書では、「南京大虐殺はなかっ
た」と主張する東中野修道・亜細亜大学教授の本な どを引用し、「虐殺は 物理的に不可能」と結論付けているという。
東中野氏といえば、著書で南京大虐殺の証拠資料や生き残った女性の証言を捏造と 断定したことが名誉毀損裁判となり、東京地裁は「東中野の原資料の解釈はおよそ妥当なものとは言い難く、学問研究の成果というに値し ないと言って過言では ない」として敗訴を言い渡している。東中野氏は控訴したが、東京高裁も最高裁も一審判決を支持し、全面敗訴となった。このような人物 の著書を引用して南京 事件の否定を行う外務省の知見を疑わざるを得ないが、そもそも問題なのは、この東中野氏の著書を引っ張り出して意見書を書いた作成者 が、高橋史朗・明星大 学教授だということだ。
外務省とユネスコ日本代表部はこの高橋氏に反論作成を全面的に委ね、しかも、10月4日にアブダビで開かれたユネスコ記憶遺産国 際諮問委員会にもオブザーバーとして参加させているのだ。
毎日新聞では、外務省関係者が「(高橋氏は)保守派の中ではバランスの取れた研究者だ」などと主張しているが、これはとんでもな い話。だいたい、 高橋氏は教育学であって歴史学ではない。そんな専門家でもない人間が国際的な機関に提出する意見書で歴史検証を行う人物に値するとは 到底思えないが、それ以前の問題として、高橋氏はおよそ「バランスの取れた研究者」とはまったく言えない、むしろ「著しくバランスに欠いた研究者」と言う べき極右思想の持ち主なのである。
高橋氏の思想がどんなものであるか、それは彼の経歴を振り返っただけで一目瞭然だ。高橋氏は早稲田大学在学中に「生長の家」の青 年組織「学生会 青年総連合」に所属し、さらに現在の日本会議の事務局となっている「日本青年協議会」と、その下部組織にあたる「日本教育研究所」の 結成に大きく関わり、 初代事務局長や副所長を務めている(岩波書店「世界」2005年3月号/俵義文「埼玉県・新教育委員高橋史朗氏とは何者か」)。
〈日本青年協議会は「天皇中心の新体制国家の形成を期することを目的にし、大日本帝国憲法体制に原点回帰を目指す」(『右翼・民族派事典』)とい う方針を掲げる正真正銘の右翼組織であり、高橋氏は青年教員や教育系学生を右翼活動に引き込む指導者だった〉(同前「世界」より引用)
高橋氏のこの“皇国史観”は、その後、さまざまな活動に発展していく。高橋氏は、統一教会と政界をつなぐ役割を果たした「国際勝 共連合」が90年代初頭に展開した純潔教育運動にも関係し、「結婚前の純潔」などを強調、当時、学校で使用されていた性教育の副読本を燃やす場面がおさめ られた性教育バッシングのビ デオにも出演している。だが、その名が一気に注目を集めたのは、99年に「新しい歴史教科書をつくる会」の副会長に就任し、南京大虐 殺や従軍慰安婦といった戦争犯罪の記述を「自虐史観」として糾弾する運動を拡大させたことにある。
言ってみれば、高橋氏は現在のネトウヨに流れる歴史修正主義の源流をつくり出した張本人ともいえるが、当時、高橋氏は、日本の戦争責 任を矮小化し、〈相手側の主張する論理や歴史観によって、わが国の「侵略戦争」の非だけが一方的に断罪される理由はない〉(徳 間書店『新しい歴史教科書「つくる会」の主張』西尾幹二・編/2001年)と歴史修正を正当化。さらにこんなことまで言ってのけてい る。
〈歴史教育はどうあるべきか。古代史の始まりに、考古学的事実と並べて、それとは別に、神話や古代歌謡の世界をもう一つの歴史とし て子供たちに教える必要がある。歴史は神話でもなければ科学でもない。(略)
しかるにわが国では戦後、歴史は科学であるとして、普遍的客観的事実から成り立つ動かない世界という前提に固執した〉
〈歴史は科学であるよりも、むしろ文学に境を接している。歴史教育を社会経済史の奴隷にせず、人間のドラマとして自己回 復させる必要がある。つまり、歴史教育には物語性が回復されなければならない〉(つくる会「教育過程審議会への要望書」1997年)
この“歴史は科学ではない”宣言は、学術的実証性の軽視、歴史修正上等の精神を象徴するものだが、よって慰安婦問題についても 〈義務教育の教科書 において自国の立場で史実を選択するのは当然のこと〉〈「歴史的事実」だから中学校教科書に記述すべきだという主張は根本的に間違っ ている〉(幻冬舎『新しい日本の歴史が始まる』新しい歴史教科書をつくる会・編/97年)と見事 に開き直っている。
一体、この人物のどこが「バランスの取れた研究者」なのか、と頭が痛くなるが、高橋氏のファナティシズムが露わになっているのが、 氏が提唱する「親学」なるものだ。
本サイトでも何度も言及しているが、「親学」とは「児童の2次障害は幼児期の愛着の形成に起因する」という教育理論。平たく言う と、母親に“子どもを産んだら傍にいて育てないと発達障害になる”と強要するトンデモ理論だ。たとえば、高橋氏は「親学」の必要性をこう訴える。
〈近年発達障害と非行や不登校、児童虐待との密接な関係が明らかになっているが、そうした二次障害の背景には「伝統的な家族の崩壊」「親性の解 体」「親心の衰退」という根本的な問題がある〉(産経新聞社「正論」2014年2月号)
〈江戸時代には世界一礼儀正しいと外国人に絶賛された日本の子供が世界一礼儀の悪い子供になってしまったのは、親が子育 て文化の伝統を継承していないからである〉(「正論」09年11月号)
親の愛情不足、すなわち伝統的な家族が崩壊したから発達障害は増加している──。こうした主張には、障害者団体をはじめ大きな批 判が起こっているが、高橋氏は“発達障害予防”のために何をすればいいか、このように記述している。
〈何も難しいことではない。お金のいることでもない。発達障害児の割合が少なかったかつての日本の伝統的な子育てを取り戻せばいいのだ。
添い寝をして話しかける
子守唄を歌って聞かせる
話しながら離乳食を与える
多くの人に接触させる
…などを日々行うことで、発達障害の予防に十分な効果がある〉(同前「正論」09年11月号)
そして高橋氏は、母親は仕事で外には出ず家庭で子育てを行うべきだといい、一方、〈男性の正規雇用拡大〉を求めている。親学とい うのは、つまり 「性別役割分担の強調」であり、「伝統的家族を取り戻す」という最初に結論ありきの考えを「最新の科学的知見によって証明」されてい るなどと触れ込んでい るに過ぎない。しかし、この考えは安倍首相の思想と合致しており、現に親学を推進する超党派議員団体「親学推進議員連盟」の会長を安 倍首相が務め、下村博 文・前文科相が事務局長に就任している。
皇国史観に基づいた右翼活動、歴史修正主義、伝統を振りかざした女性差別および人権の軽視……。今回、外務省は、こ んなとんでもないネトウヨ思想の持ち主に反論意見を書かせ、世界に発信してしまったのである。
これでは「日本にはまともな学者はいないのか」と世界から呆れられてもおかしくはない。実際、ユネスコに提出された意見書につい て、歴史学者の剣持 久木・静岡県立大学教授は「ナチスによるユダヤ人虐殺を否定するのと同様の印象を世界に与えかねない」(前出、毎日新聞)と懸念を示 している。
それにしても、外務省はいったいなぜ、こんなトンデモ人物に反論作成を依頼してしまったのか。
高橋氏が今回の意見書に関わることになったのは、中山泰秀・外務副大臣に「説得力のある反論資料の作成」をはたらきかけたことが始 まりのようだ。細田派の中山副大臣は安倍首相に近い極右思想の持ち主で、高橋氏の主張にすっかり賛同。外務官僚に「高橋先生に協力してもらえ」と指示をし たと言われている。
さらに高橋氏は、例の「我が国は南京大虐殺の存在自体を否定しようとしている」発言の原田義昭委員長率いる自民党・国際情報検討委員会にも同様の 提案をしている。こうしたさまざまな政治的働き かけにより、自民党や官邸からも、外務省に「高橋氏を使え」という圧力がかかっていたようだ。
そして、高橋氏は7月9日にパリ・ユネスコ日本代表部を直接訪問し、公使に面談。いつのまにか、日本政府に代わって反論意見書を 書くような存在になってしまったのだ。
しかし、これまでの外務省は自民党や右派団体から圧力がかかっても、国際社会の反応を考えて、ここまで鵜呑みにするということは ありえなかった。 それがなぜ今回、外務省は丸乗りに近いかたちで高橋氏に意見書を書かせたのだろうか。他でもない外務省関係者が、その裏事情をこう解 説する。
「外交はいま、完全に官邸主導。外務省ではなく、官邸にいる2人の元外務官僚が牛耳っています。ひとりは元外務省事務次官で現在、 国家安全保障局長 である谷内正太郎氏。もうひとりは、元外務省国際法局長で、現在、内閣官房副長官補の兼原信克氏です。外務官僚たちは、いまやこの2 人の顔色を伺って仕事 をしている。そして、谷内氏と兼原氏は、これまでの外務官僚とは違い、安全保障政策で外務省の悲願を実現してくれた安倍首相や自民党の意向はなんでも聞いて、外務官 僚たちを動かしている。今回の意見書も、安倍首相周辺から依頼を受けたこの2人の外務省OBが高橋氏をプッシュしたのではないかと噂されています」
実際、外務省内部では、「なんでこんな人物を」という声もあるようだが、とても高橋氏にさからえる空気ではないのだという。
調子に乗った高橋氏はアブダビから帰国後、自民党外交部会・文教部会などの合同会議に出席して、新たにトンデモな提言を行っている。高橋氏自身が 「正論」12月号で明かしたところによる と、その提言の中には、なんと、南京大虐殺と従軍慰安婦を否定するための首相主導の特命チーム設置、さらには特命委員会で東京裁判の再検証を行うことまで含まれている。
大恥どころか、日本が世界中から大ひんしゅくを買う事態もそう遠い先のことではなさそうだ。
(エンジョウトオル)
☆(4)今日の注目情報
①2015/11/6 デモクラシーナウ日本語版配信記事
http://democracynow.jp/
1)TPP全文公開 「思って いたよりもっと悪い内容」と批評家
環太平洋経済連携協定(TPP)の詳細が明らかになり、 批評家は心配していたよりもさらに悪い内容だと言います。米 国と他の環太平洋諸国11カ国が、世界経済全体の4割を占め る地域経済圏を形成する経済協定に 合意してから数週間が経った11月5日、TPP協定の全文が 公表されました。世界中の活動家がTPPに反対し、医療、環 境、言論の自由、労働者の権利を犠 牲にして、企業に利益をもたらすものだと、警告してきまし た。オバマ大統領が議会に対し、賛成か反対かを問う投票を求 める前に、議会には協定を精査するた めの90日間の時間が与えられます。市民団体パブリック・シ チズンのグローバル・トレード・ウォッチ代表でTPP批判の 第一人者ロリ・ウォラックに話を聞きます。
2)家族勾留の終焉? ペンシ ルベニア州移民勾留施設 親子勾留の停止に追い込まれるか
先週、テキサス州オースティンにあるティー・ドン・ ヒュット(T. Don
Hutto)外国人収容施設に勾留されている移民女性27人が、虐待をやめる事や即時釈放を要求して食事を拒み始めました。ほとんどの女性は、保護を求め て米国に逃れて来た中米出身者です。中米諸国では暴力や虐待 が急増しています。彼女たちは、自由への希望もなしに収容所 で苦しい生活を送り、脅威にさらされ、不当に監視されていると訴えています。移民局職員はハン ストが行われていることすら否定しています。正確な人数は不 明ですが、支援者によると、ハンス トは今週になって大幅に拡大しており、おそらく数百人に達し ている模様です。
ヒュットは国内最大の民間刑務所会社コレク ションズ・コーポレイション・オブ・アメリカによって運営されています。移民収容施設でのハンストは全国各地に広がっており、この1カ月の間にすでに3 件が発生しています。「中米やメキシコから女性たちが逃げてくるのは、危険にさらされているからです。ところが私たちは、彼女たちを営利目的の収 容施設に放り込みます。こうした施設では利益をあげるために経費を節約し、粗末な食事を与え、収容者の 医療や様々な必要をおろそかにしています。このようなシステムの中で、彼女たちはとても勇敢に立ち向かっています」と、グラスルーツ・リーダーシップの移 民プロジェクトコーディネーター、クリスティーナ・パーカー は話します
3)危険を逃れて来たら勾留と虐待が待っていた テキサスの収容施設の移民女性たちがハン スト決行
ペンシルベニア州は、異論の多い家族勾留施設の閉鎖に向けた第一歩となりうる行動をとりました。この家族施設には、 米国に保護を求めている何千人もの子連れの移民が親子ともに収容されています。州政府職員は、 バークス郡レジデンシャル・センターに対し、保育施設として 許可をしているのみで、家族の勾留施設としては許可していないとして、この施設の15年前からの認可を更新しないと通告しました。バークス勾留所は、オバ マ政権の「抑止のための拘留」政策の一環であり、批判的な人々からは「国外追放工場」と呼ばれ ています。
バークス郡の施設内を実際に見学したデモクラシー ナウ!刑事司法特派員レネ・フェルツの取材レポートを見ていきます。
4)子どもの収監はダメ:営利 運営のテキサス移民拘置所 子どもの勾留で炎上
昨年、テキサス州のディリー市とカーンズ市に米国中でいちばんも賛否両論が起きている勾留施設ができました。これらの施設は、民間の刑務所会社によって運営され ており、双方合わせてで女性や子どもを2500人以上の収容力があります。先週、1人のテキサス州裁判官は、子どもの未来を危険にさらすとして、 家族勾留施設に保育園として許可を出している州の動きを一時的に停止させました。これの詳細について、テキサス州への滞在を促す 訴訟を起こしているグラスルーツ・ リーダーシップ代表ボブ・リバルに話を聞きます。
5)「私たちは大勢いる」 2003年2月15日の世界的なデモはイラク戦争は阻止できなかったが 世界を変えたのかもしれない
2003年2月15日、忍び寄る米国のイラク侵攻に対す る反戦集会は史上最大の組織的なデモ集会となり、800近い 都市で最大3千万人もの人々が参加して世界を揺るがしまし た。その数週間後には、米国の最初の 砲弾がバグダッドに炸裂することになったのですが、このデモ は1日だけの歴史的な偉業ではなく、永遠に世界を変えるよう な火花だった、と論じる新作ドキュ メンタリー映画を紹介します。新作ドキュメンタリーWe Are Many(「私たちは大勢いる」)では、この歴史的な世界デモの日について、またそれ以降の政治運動をどのように方向づけていったかが描れます。この映画 の監督兼プロデューサーのアミール・アミラニに話を聞きま す。
*************************
【杉並からの情報発信です】【YYNews】【YYNewsLive】
情報発信者 山崎康彦
メール:yampr7@mx3.alpha-web.ne.jp
*************************
【沖縄ソンミ事件】首謀者鹿山正元海軍兵曹長は1945年6月-8月にかけて米軍の攻撃にさらされた沖縄久米島で島民を米軍のスパイと見なして 二歳の赤子を含む40-70名を虐殺し戦後は徳島の農協幹部に出世していた。
いつもお世話様です。
【杉並からの情報発信です】【YYNewsLive】【市民ネットメデイアグループ】【家族勉強会】【草の根勉強会】【山崎塾】【1000万人情 報拡散運動】を主宰するネットジャーナリスト&社会政治運動家の山崎康彦です。
☆本日月曜日(11月09日)午後6時半から【ツイキャスTV】で放送しました世直しネットTV【山崎康のYYNewsLive】の放送台本です!
1)No1 90分08秒 http://twitcasting.tv/chateaux1000/movie/215112103
No1
☆世直しネットTV【山崎康彦のYYNewsLive】は、放送回数1700回、視聴者総数170万人(3年間)、毎日1,000人が視聴する真 実・事実を追求するタブーなき報道番組。土曜以外毎日約1時間放送されます!
http://twitcasting.tv/chateaux1000/show/
【YYNewsLive by
Twitcasting】
☆放送のテキスト台本は、閲覧総数(ページヴュー)1,100万件、訪問者総数400万人(8年間)、毎日1,500人が閲覧する真実・事実を追 求するタブーなきブログ【杉並からの情報発信です】で読めます!
http://blog.goo.ne.jp/yampr7
②【杉並からの情報発信です2】
http://7614yama.blog.fc2.com/
☆今日の【最新のお知らせ!】
①【年間視聴・購読料】&【財政支援】のお支払い誠にありがとうございました!
1)2015.11.04 S.Tさま
2)2015.11.05 Y.Kさま
②【YYNewsLive】の【Youtube】での録画視聴者が急増しています!
https://www.youtube.com/my_videos?o=U
1)20151108放送【山崎康彦のYYNewsLive週間レポート】:122回
2)20151106放送【山崎康彦のYYNewsLive】:305回
3)20151105放送【山崎康彦のYYNewsLive】:136回
4)20151104放送【山崎康彦のYYNewsLiveFrancais】:102回
③放送開始に流しております自主制作CD『大人は手遅れかも知れないが子供たちに伝えなければならないことがある』の【Youtube】での約9か月で視聴者数が1600となりました!
https://www.youtube.com/watch?v=gPBmP3zaFyw
2015/02/15 に公開
自主制作CD: 大人は手遅れかも知れないが子供たちに伝えなければならないこと
がある 発売中!
作詞 山崎 康彦
作曲 橋 喜治
絵 マッド・アマノ
演奏 アンサンブル・レトワール
指揮/飛永 悠佑輝
ソプラノ/鶴岡 恵
テノール/望月 裕央
フルート/齊藤 佐智江
ヴァイオリン/鍋谷 里香
チェロ/橋 よしの
ピアノ/飛永 美保子
制作 音楽工房Amakane
このCDの総合案内ページ
http://urx.nu/hkF9
ご購入はHaruan shopで!
http://urx.nu/hkFo
☆今日の画像
①【沖縄ソンミ事件】首謀者鹿山正元海軍兵曹長は1945年6月-8月にかけて米軍の攻撃にさらされた沖縄久米島で島民を米軍のスパイと見なして 二歳の赤子を含む40-70名を虐殺し戦後は徳島の農協幹部に出世していた。
②杉田官房副長官『今回の機動隊投入は杉田官房副長官が高橋警視総監に直接依頼したと言われていますね。もちろんその背後には、菅(義偉)官 房長官がいるでしょう』(Litera記事より)
③生長の家系トンデモ 極右学者高橋史朗明星大学教授
☆今日の推薦映像
①アル・ゴア 『不都合な真実』にある35の科学的間違い(1/2)
https://www.youtube.com/watch?v=P2w33s0Ke9Y
②アル・ゴア 『不都合な真実』にある35の科学的間違い(2/2)
https://www.youtube.com/watch?v=wgHkNjkKDXg
☆今日のひとこと
①1945年6月-8月にかけて米軍の攻撃にさらされた沖縄久米島で海軍守備隊40名を率いていた鹿山正海軍兵曹長は島民を米軍のスパイと見なし て二歳の赤子を含め40-70名を虐殺した。この戦争犯罪人は戦後戦争犯罪を免責・免罪され徳島県の農協幹部(参事)に出世していたのだ。
1972年TBS『モーニングジャンボ』で鹿山正を東京のスタジオに招いてRBC琉球放送のスタジオと結んで殺された遺族との27年ぶりの対面を 実現した。
以下はその際のやり取りの抜粋!
(ここで画面はRBCスタジオにスイッチ。二十七年ぶりの対面ならぬ対決にくちびるをかみしめる沖縄の関係者が二元放送で写し出される。――父を 殺された宮城 栄夫さん、弟を殺された中村明倫さん、教え子を殺され自分もスパイのいいがかりで危うく殺されるところだった上江洲トシさん、虐殺記録をまと めた仲間智秀 さん)
上江洲 なんであんな谷川さん(終戦後の昭和二十年八月二十日、妻と子供五人と一緒に殺され た朝鮮人、谷川昇さん)の小さい子供のような、こわいよう助けてくださいと泣ぎ叫ぶ子供まで犠牲にしたのでしょうか。谷川さんは私の教え子で 級長をしている大変いい子供でした。あの一家はスパイどころか軍の協力者でありました。殺し方もですね、とっても残酷で、いま考えても身の毛もよだつ思い ます。私もあと二日で殺される予定だったと聞いてですね……生き証人として、あんたを糾弾していきたいと思いまして、こうしてスタジオに来たわけ
でございます。
中村 鹿山君!私、いまそこにいれば、あんたをやつざきにしてやりたいよっ、そう思いませんか!(鹿山元隊長は中村さんの怒声にびっくりしたよう に 「そう思います」(と小声でボツリ)二歳になる乳のみ子まで殺して、それで海軍といえるか! そう思わないか!報道でおまえが生きていることを知り、反省してないことを知って私は夜も授つかれない。おまえの久米島でやったことはなんだ! あれが人間のやることか!そう思わないか!(激しい口調に鹿山元隊長はますますうなだれる)うちの明勇(仲村渠明勇さん)が殺されたときは、 もう戦争終わっておる(明勇さん一家三人が刺殺焼打ちされたのも、谷川さん一家同様に終戦後で八月十八日)戦争終わっとって、どうしてあんな処刑なんぞし たんだ。殺して火をつけて火葬なんてもってのほかだ。一般が疎開して兵隊が戦うのが日本の陸海軍であるはずじゃなかったか。……キミみたいなのが 軍隊におったから、 沖縄に自衛隊が来たら、またああいうことせんか思って自衛隊に反対してるんだ。(鹿山元隊長は終始無言……)
仲間 食糧を供出したり、いろいろな協力を久米島の人たちがやっていたことはキミもわかっているだろ う。
(画面は押びTBSスタジオヘ)
あとの世代の"反面教師"に
司会者 沖縄の人たちの声を聞いて、あなたの信念はなお変わりありませんか。
鹿山 それは……か、変わりません。
司会者 二十七年もたった時点で、あなたにとって、久米島事件はどんな意味がありましたか。
鹿山 それは悲しい事件であります……。軍人としての信念は変わりませんが、一個人としては沖縄のみなさんの冥福を祈ってやみません……。
②昭和天皇『原子爆弾が投下されたことに対して遺憾には思っておりますが、こういう戦争中であることですから、どうも、広島市民に対しては気の毒であるが、やむを得ないことと私は思っております。』
昭和天皇が米国訪問から帰国直後の1975年年10月31日日本記者クラブとの会見にのぞんだ際に米タイムズ誌の日本人記者からの質問『戦争終結 に際し広島に原子爆弾が投下されたことを、どのように受けとめられましたか?』に対する答え。
☆今日の推薦本
■鈴木啓功著『金融暴落から戦争に突入する日本』(成甲書房2015.03.30発行1700円+税)
P214-219 朗読
山本五十六は[負ける戦争]を計画していた
☆ 【座右の銘A】:
①世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない。(宮沢賢治の言葉)
②命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は、始末に困るものなり。この始末に困る人ならでは、艱難(かんなん)をともにして国家の大業は成し得られぬなり。(西郷隆盛の言葉)
③【天下の正道に立ち、天下の大道を行う人】とは (孟子の言葉)
どんなにカネをつまれようとも、カネの誘惑に負けて正道を踏み外すことは絶対ない。
どんなに貧しくなろうとも、志を曲げてカネのために悪を働くことは絶対にない。
どんなに強力な権力が脅しにかかろうとも、恐れ命を惜しんで屈服することは絶対にない。
☆今日の【日本国憲法】と【ドイツ連邦共和国基本法】
①【日本国憲法】第一条
天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。
②【ドイツ連邦共和国基本法】第一条
一 基本権
第一条 (人間の尊厳、人権、基本権による拘束)
1.人間の尊厳は不可侵である。これを尊重し、かつ、保護することは、すべての国家権力の義務である。
2.ドイツ国民は、それゆえ、世界におけるあらゆる人間共同体、平和及び正義の基礎として、不可侵かつ不可譲の人権に対する信念を表明する。
3.以下の基本権は、直接適用される法として、立法、執行権、裁判を拘束する。
③【大日本帝国憲法】第一条
大日本帝国は、万世一系の天皇が、これを統治する。
☆(1)今日のメインテーマ
安倍晋三の【一億総活躍社会実現】はファシストの【優生思想】を剥きだしにして[活躍できない人間はいらない]と宣言しているのだ!
【優生思想】とは「障害の有無や人種等を基準に人の優劣を定め優秀な者にのみ存在価値を認める」というファシストの思想だ。
安倍晋三自公ファシスト政権は、新たな3本の矢として(1)希望を生み出す強い経済(2)夢を紡ぐ子育て支援(3)安心につながる社会保障の3項 目をでっちあげたが、全体スローガンとして【一億総活躍社会の実現】を掲げているが、これこそがファシストの危険な【優生思想】なのだ!
国民全員に【総活躍】を強制するということは、活躍できない人はいらないということであり、身体障障害者や精神障害者や知的障碍者や高齢者やホー ムレスなどの社会的弱者は社会にとって利益とならないからいらないと宣言しているのだ!
これは、戦前のヒットラーナチスが優秀なアーリア人国家にとってユダヤ人は有害な民族であるとして、ユダヤ人300万-600万人を民族浄化の名 のもとに大虐殺したホロコーストの前段階のリハーサルとして、彼らは身体障障害者や精神障害者や知的障碍者や高齢者やホームレスなどの社会弱者約 20万人をガス室に送って虐殺していたのだ。
安倍晋三ファシスト&キチガイ首相とその一味は、『集団的自衛権行使』容認による憲法破壊、『金融テロ=アベノミックス』による国民資産簒奪、 『TPP条約合意』による国民生活破壊、『戦争法案強行採決』による戦争誘導に続いて、ついに『優生思想』による【社会的弱者抹殺】にまで手を染 めてきたのだ!
【関連情報1】
▼優生思想の本質
http://www.geocities.jp/wan_ojim/sub4c.htm
優生思想と聞くと、ナチスドイツや旧日本帝国などの軍国独裁政権で行われた、障害者弾圧のイメージが強いのですが、このような国家レベルの差別に限らず、個人のレベルにおいても、「障害者は不要」とする考え方を優生思想と 呼んでいます。
正確にいうと「障害の有無や人種等を基準に人の優劣を定め、優秀な者にのみ存在価値を認める」という思想です。
【関連情報2】
▼それはホロコーストの"リハーサル"だった
~障害者虐殺70年目の真実~
http://www.nhk.or.jp/etv21c/archive/151107.html
2015年 11月7日(土)よる11時放送
再放送11月14日 午前0時放送(金曜深夜)
600万人以上のユダヤ人犠牲者を出し、「人類史上、最大の悲劇」として語り継がれてきたナチス・ドイツによるホロコースト。しかし、ユダヤ人大虐殺の前段に、いわば“リハーサル”として、およそ20万人ものドイツ人の精神障害者や知的障害者、回復の見込みがないとされた病人たちがガス室 などで殺害されたことについては、表だって語られてこなかった。
終戦から70年もの年月がたった今、ようやく事実に向き合う動きが始まっている。きっかけの一つは5年前、ドイツ精神医学精神療法神経学会が長年 の黙を破り、過去に患者の殺害に大きく関わったとして謝罪したこと。
学会は事実究明のために専門家を入れた国際委員会を設置、いかにして医師たちが“自発的に”殺人に関わるようになったのかなどを報告書にまとめ、この秋発表する。
番組では、こうした暗い歴史を背負う現場を、日本の障害者運動をリードしてきた藤井克徳さん(自身は視覚障害)が訪ねる。ホロコーストの“リハー サル”はどうして起きたのか、そして止めようとする人たちはいなかったのか・・・。
資料や遺族の証言などから、時空を超えていま、問いかけられていることを考える。
語り:大竹しのぶ(内容59分)
写真
①ホロコーストより前、ガス室がつくられていた精神科病院の地下。
②障害者だった父親を殺された遺族とともに、お墓を訪れる藤井克徳さん(真ん中)。
③パーキンソン病の治療のための入院中にガス室に送られ、殺されたマーティン・バーデルさん。
④てんかんのため、殺されたヘルガ・オルトレップさん(右)。
☆(2)今日のトッピックス
①安倍政権が警視庁の機動隊を辺野 古に! 暴力弾圧の仕掛け人は官邸にいる“警備公安警察のドン”だった 田部祥太
2015.11.08
http://lite-ra.com/2015/11/post-1659.html
先月、普天間基地の辺野古移設承認について取り消し処分を行った翁長雄志・沖縄県知事だが、これに対し政府は処分撤回を勧告。代執行により辺野古 沖の埋め立て工事を再開 するなど、なりふり構わぬ手段に打って出ている。
この沖縄の世論を完全に無視する政府の暴挙に、連日大勢の人が米軍キャンプ・シュワブゲート前に詰めかけ、抗議の声を発し続けている。だ が、ここ で政府は、法的にだけでなく物理的な実力行使に打って出た。11月4日朝、東京・警視庁の機動隊約150名を投入し、反対する人々を強制排除 し始めたのだ。
琉球新報によると、辺野古警備に県外から100人超の部隊が投じられるのは初のこと。しかも、今回投入された警視庁の機動隊は、国内デモ の鎮圧な どの実績がある「鬼」と呼ばれる第四機動隊も含まれる。「警備」とは名ばかりで、その目的は“力による市民の制圧”だ。事実、報道によれば、 機動隊は、抗 議する人を両脇から抱えて連れ去ったり、機動隊車両と鉄柵で囲った場所に拘束したりするなどし、けが人や逮捕者も出している。
言うまでもなく、安倍政権による辺野古埋め立て再開は権力の濫用であり、それに対する市民の抗議活動を実力で排除するのは民主主義を土足 で踏みにじる行為に他ならない。しかし、そのために内地の機動隊を動員するとは……。
これは、基地反対派だけでなく、内地への反発を強めている沖縄県民全体の神経を逆なでするような暴挙と言っていいだろう。
もちろん、こんな判断を警視庁が単独でできるはずがない。今回の警視庁機動隊派遣は明らかに官邸の意志によるものだ。
実は官邸は今、警備・公安警察を自由に動かせるチャンネルをもっている。それは、内閣官房副長官の杉田和博氏の存在だ。 杉田官房副長官は警察庁警備局長を務めた元エリート警察官僚。安倍首相が内閣官房副長官として頭角を現した時期に、同じ内閣官房で内閣情報官、内閣危 機管理監をつとめており、安倍首相と急接近したといわれている。
退官後は、世界政経調査会というGHQ占領下の特務機関を前身とする調査団体の会長を務めていたが、第二次安倍内閣で官房副長官に抜てき。以来、 警察庁時代の部下である北村滋内閣情報官とともに、安倍 政権と公安警察をつなぐ役割を担っている。
「内閣情報官の北村氏が安倍首相と頻繁に会い、安倍政権のために公安の現場を使って謀略情報を集めているのは有名な話ですが、杉田副官房長 官のやっ ていることはもっと露骨です。警察の要望を官邸にあげ、その見返りに、官邸の意向を捜査や警備のやり方に反映させる。安倍政権になって、警備 や公安の動き が強引になりましたが、これも杉田氏が後押ししていると言われています。しかも、官邸とのパイプを握っていることで、杉田氏自身の警察組織へ の影響力はど んどん大きくなり、いまや“公安警察のドン”とも言われるようになっている」(公安担当記者)
その杉田官房副長官の子飼いと言われるのが、今回、機動隊を投入した警視庁のトップ・高橋清孝警視総監だ。高橋総監は杉田氏と同じ、警察 庁警備局長出身で、前任者よりも年次が古いという異例の人事で今年、警視総監に就任したのだが、この警視庁初の人事の背後にも、杉田官房副長官の強い プッシュがあったと言われている。
そして、今回の警視庁機動隊の辺野古投入も、この両者の関係によって行われた可能性が高い。
「たしかに、今回の機動隊投入は、杉田官房副長官が高橋警視総監に直接依頼したと言われていますね。もちろん、その背後には、菅(義偉)官 房長官がいるでしょうが。菅さんは、翁長知事との会談などでも恥をかかされた形になっていることもあり、沖縄にはとにかく相当、強行になっていますから ね」(官邸担当記者)
先の戦争でも、そして戦後も、常に本土の犠牲にさせられてきた沖縄。安倍政権はそんな場所に本土の“暴力装置”を送 り、住民の声を抹殺しにかかっているのだ。沖縄の怒りを考えると、もはや言葉もない。
(田部祥太)
②ドイツに100万人、日本11人 難民問題こそ米国に追従を
2015年11月7日10時36分 「週刊東洋経済」編集部
http://digital.asahi.com/articles/ASHC454KRHC4ULFA02P.html?rm=192
9月の国連総会における安倍首相の記者会見を聞いて、恥ずかしく 思った人は多いのではないでしょうか。
シリアの難民を日本が受け入れる可能性につ いてどう考えるか。外国通信社の記者に問われて、首相は概略こう答えました。
「人口問題として申し上げれば、われわれは移民を受け入れるよりも前にやるべきことがあり、それは女性や高齢者の活躍であり、出生率を上 げていくにはまだまだ打つべき手がある」
「難民」受け入れの可否について尋ねられているのに、いつの間にか「移民」政策について答えています。言うまでもなく、前者は政治信条、宗教など を理由とする迫害や戦争から逃れ、自国を離れた人々、後者は主に経済的理由から外国に移り住んだ人々です。我が国トップが難民と移民の区別もでき ないとすれば、がっく りです。
ドイツには今年1年間だけで100万人の難民が流入すると推測されています。人口比で日本に置き直すと、日本に150万人の難民がやってくる計算 です。あまりの数に、積極的な難民受け入れを表明したメルケル首相への礼賛は薄れ、逆に風当たりがきつくなっているようですが、難民政策最後進国の日本に笑う資格はありません。昨年1年間の難民認定はわずか11人です。
ただ、朗報もあります。米国は、今後1年で1万人のシリア難民を受け入れると表明しました。米 国のやることにノーとは言わない安倍首相のこと、難民問題でも、きっと米 国に追従してくれるに違いありません。(「週刊東洋経済」編集部)
③「シリア北部のマスタードガス使用はIS」在英監視団体
2015年11月07日 AFP日本語版
http://www.afpbb.com/articles/-/3065793?act=all
【11月7日 AFP】在英の非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian
Observatory for Human Rights)」のラミ・アブドル・ラフマン(Rami AbdelRahman)代表は6日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が、今夏シリア北部でマスタードガスを使用したと述べた。化学兵器禁止機関 (OPCW)は、アレッポ(Aleppo)県マレア(Marea)における戦闘で使用された毒ガスがマスタードガスであることを確認していた。
OPCWの事実調査委員会がまとめた報告書によると、今年8月21日に発生したマレアでのマスタードガス攻撃によって幼児1人が死亡した可能性が 「非常に高い」という。OPCWはマスタードガスを使用したのは国家ではない組織だと報告した。活動家や監視団体はマスタードガス使用がISによ るものであることは明らかだと指摘している。
アブドル・ラフマン代表は、「ISは8月にマレアで毒ガスを使用した」と語り、同組織がマスタードガスをトルコあるいはイラクを経由して入手した 可能性が高いと指摘した。また、攻撃の際にマレアにいた記者は、「砲弾は全てマレアの東方向にあるIS支配地域から飛んできていた。ISの仕業 だ」と話した。ISはトルコからシリアへの補給路を断つため、数か月間にわたりマレアを攻撃しているという。
マレア近郊で野戦医院を運営する国際医療支援団体「国境なき医師団(MSF)」も、同市で「化学物質にさらされた症状を示した民間人一家4人の治療に当たったと発表した。マレアの住民はMSFに対し、迫撃砲が自宅を直撃し、「黄色いガス」を見たと話している。(c)AFP/Ines BEL AIBA/Rouba EL HUSSEINI
④安倍政権“横暴改革”で大学崩壊 人件費削減、研究者は非正規雇用に〈週刊朝日〉
dot. 11月6日 週刊朝日 2015年11月13日号より抜粋
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151106-00000003-sasahi-pol
安倍政権“横暴改革”で大学崩壊 人件費削減、研究者は非正規雇用に〈週刊朝日〉
政府は、産業力強化に向けた大学改革を進め、昨年12月、産業競争力会議(議長・安倍首相)は、国立大学を3分類し、「稼ぐ大学」にす るための改革案を発表。同会議には経済再生相などの閣僚のほか、産業界の重鎮がずらりと並んだ。
こうした、産業力を重視する安倍政権の大学改革には、批判も多い。
今年6月、当時の下村博文・文科相から各大学に対して出された「教員養成系や人文社会科学系の学部の廃止、転換を含めた組織見直し」の 通知が物議をかもし、日本学術会議、大学の学部長などが反対声明を発表した。
「文系を軽視する背景には、一つは財務省からのプレッシャーもある。厳しい国家財政の下でより社会の需要に応える教育が求められている。 もう一つは、保守 的政治勢力からのプレッシャーがあるのではないか。政権批判をするのはいつも、人文社会科学系の人間ですから……」(科学技術政策に詳し い大阪大学の平川秀幸教授)
十数年前から「選択と集中」という方針で大学などでの研究を進めてきたが、元凶はここにあるという。
元三重大学学長で鈴鹿医療科学大学の豊田長康学長は指摘する。
「『選択と集中』はもともと産業界の経営手法で、大学でもうまくいくと多くの人が信じきっていて、これまで検証もせずに進められてきまし た。だが、その結果として、日本の大学の国際競争力は低下しているのではないでしょうか」
豊田学長は、研究の競争力の指標である論文数の推移を調べ、ここ10年で日本の大学の国際競争力が低下していることをいちはやく指摘し てきた。
「特に工学、物理、化学、物質科学など日本のお家芸と言われていた分野で論文数が減っています。大きな原因は、大学の研究者の研究時間が 減っていることです」
論文数が減少した時期は、2004年の国立大学法人化と重なる。国は、法人化によって大学に民間の経営理念を導入することを促す一方 で、大学運営の基盤となる収入で主に教員の人件費として大きな役割を持つ運営費交付金を、毎年1%ずつ削減したのだ。
04年から三重大学学長を務めた豊田学長は、当時をこう振り返る。
「運営費交付金が削減されたので、三重大でも計画的に教員数を減らしました。例えば医学部では1講座4人の教員がいたのが3人になった。 教員が減り、研究時間が減っていくので、先生たちの疲弊感はますます高まっています」
運営費交付金が減ることで教員が減り、ひとり当たりの負荷が高まり、研究時間が確保しづらくなった。その結果、論文数の減少につながっ たというわけだ。
運営費交付金が減る一方で、研究テーマを選別して研究予算を配分する競争的資金は倍以上増加。ここ10年で国立大学の運営費交付金は約 1695億円減 り、競争的資金は約2465億円も増加している。競争的資金はテーマや成果によって配分が決まるため、競争が促され、効率化が進み、結果 が出せるというの が国のもくろみだった。
だが、研究者を大学で安定して雇用できる運営費交付金と異なり、競争的資金では3~5年のプロジェクトごとの雇用になる上、プロジェク トのテーマの研究 しかできないなど自由度が低い。12年にノーベル賞を受賞した山中伸弥氏が率いる京都大学iPS細胞研究所でも、運営資金の多くは競争的資金が占め、職員の約9割が任期付きの雇用だという。iPS細胞研究でさえ、この状況なのだ。
かつて国の大学院重点化施策で増え続けていた博士研究員(ポスドク)や博士課程大学院生も、近年は減少傾向だ。豊田学長はこう懸念す る。
「法人化で大学の裁量が増すということだったが、実際には(国の予算配分によって)研究機能が縮小しました。現在国が進めている大学改革 では、機能どころか組織の縮小段階に入っています」
法人化以降、国立大学は6年ごとに中期計画を策定し国の評価を受ける。現在策定中の計画では、目標の設定によって国からの予算配分が左 右される仕組みだ。
今年4月には改正学校教育法などが施行され、大学学長の権限が強化されたと言われるが、逆に大学の自治は奪われつつあるのが現実だという。前出の平川教授はこう懸念する。
「国からの評価と予算に、大学、学長はより縛られるようになってきています。
これまで大学の自治は教授会を中心として行われてきたが、学 長が国に予算で首根っこを押さえられ、国の方針に振り回されてしまう危険性がある」
※週刊朝日 2015年11月13日号より抜粋
⑤同志社大学長に松岡敬氏 安保法賛成の村田氏破る
2015/11/06 共同通信
http://www.47news.jp/smp/CN/201511/CN2015110601002389.html
同志社大(京都市上京区)は6日、任期満了に伴う学長選を実施し、理工学部の松岡敬教授(60)が選出されたと発表した。教職員の投票で村田晃嗣 学長(51)を破った。任期は2016年4月から4年間。
村田氏は今年7月、衆院平和安全法制特別委員会が開いた安全保障関連法案の中央公聴会に与党推薦で出席、賛成意見を述べた。これに対し、松岡氏を 含む同志社大教職員有志が村田氏を批判する声明を出していた。
松岡氏は奈良県桜井市出身で1979年同志社大卒。専門は材料力学。
投票できるのは教職員約930人。大学は実際に投票した人の数や、松岡、村田両氏の得票数を明らかにしていない。
☆(3)今日の重要情報
①外務省が生長の家系トンデモ 極右学者のいいなりに! 南京大虐殺否定に続き東京裁判見直しを世界に発信? エンジョウトオル
http://lite-ra.com/2015/11/post-1663.html
これを“恥さらし”と言わずして何と言おうか。──南京事件が世界記憶遺産に登録されたことに抗議する日本政府は、9月末、ユネス コに反論のための意見書を提出したが、いま、その意見書をめぐって、日本の歴史観に世界が呆れかえっているのだ。
先日6日の毎日新聞はこの問題を取り上げ、〈専門家意見書に南京事件否定派とみられている学者の著書が引用されるなどしたため、 かえって日本の印 象を悪くして逆効果になった恐れがある〉と報道。意見書では、「南京大虐殺はなかっ
た」と主張する東中野修道・亜細亜大学教授の本な どを引用し、「虐殺は 物理的に不可能」と結論付けているという。
東中野氏といえば、著書で南京大虐殺の証拠資料や生き残った女性の証言を捏造と 断定したことが名誉毀損裁判となり、東京地裁は「東中野の原資料の解釈はおよそ妥当なものとは言い難く、学問研究の成果というに値し ないと言って過言では ない」として敗訴を言い渡している。東中野氏は控訴したが、東京高裁も最高裁も一審判決を支持し、全面敗訴となった。このような人物 の著書を引用して南京 事件の否定を行う外務省の知見を疑わざるを得ないが、そもそも問題なのは、この東中野氏の著書を引っ張り出して意見書を書いた作成者 が、高橋史朗・明星大 学教授だということだ。
外務省とユネスコ日本代表部はこの高橋氏に反論作成を全面的に委ね、しかも、10月4日にアブダビで開かれたユネスコ記憶遺産国 際諮問委員会にもオブザーバーとして参加させているのだ。
毎日新聞では、外務省関係者が「(高橋氏は)保守派の中ではバランスの取れた研究者だ」などと主張しているが、これはとんでもな い話。だいたい、 高橋氏は教育学であって歴史学ではない。そんな専門家でもない人間が国際的な機関に提出する意見書で歴史検証を行う人物に値するとは 到底思えないが、それ以前の問題として、高橋氏はおよそ「バランスの取れた研究者」とはまったく言えない、むしろ「著しくバランスに欠いた研究者」と言う べき極右思想の持ち主なのである。
高橋氏の思想がどんなものであるか、それは彼の経歴を振り返っただけで一目瞭然だ。高橋氏は早稲田大学在学中に「生長の家」の青 年組織「学生会 青年総連合」に所属し、さらに現在の日本会議の事務局となっている「日本青年協議会」と、その下部組織にあたる「日本教育研究所」の 結成に大きく関わり、 初代事務局長や副所長を務めている(岩波書店「世界」2005年3月号/俵義文「埼玉県・新教育委員高橋史朗氏とは何者か」)。
〈日本青年協議会は「天皇中心の新体制国家の形成を期することを目的にし、大日本帝国憲法体制に原点回帰を目指す」(『右翼・民族派事典』)とい う方針を掲げる正真正銘の右翼組織であり、高橋氏は青年教員や教育系学生を右翼活動に引き込む指導者だった〉(同前「世界」より引用)
高橋氏のこの“皇国史観”は、その後、さまざまな活動に発展していく。高橋氏は、統一教会と政界をつなぐ役割を果たした「国際勝 共連合」が90年代初頭に展開した純潔教育運動にも関係し、「結婚前の純潔」などを強調、当時、学校で使用されていた性教育の副読本を燃やす場面がおさめ られた性教育バッシングのビ デオにも出演している。だが、その名が一気に注目を集めたのは、99年に「新しい歴史教科書をつくる会」の副会長に就任し、南京大虐 殺や従軍慰安婦といった戦争犯罪の記述を「自虐史観」として糾弾する運動を拡大させたことにある。
言ってみれば、高橋氏は現在のネトウヨに流れる歴史修正主義の源流をつくり出した張本人ともいえるが、当時、高橋氏は、日本の戦争責 任を矮小化し、〈相手側の主張する論理や歴史観によって、わが国の「侵略戦争」の非だけが一方的に断罪される理由はない〉(徳 間書店『新しい歴史教科書「つくる会」の主張』西尾幹二・編/2001年)と歴史修正を正当化。さらにこんなことまで言ってのけてい る。
〈歴史教育はどうあるべきか。古代史の始まりに、考古学的事実と並べて、それとは別に、神話や古代歌謡の世界をもう一つの歴史とし て子供たちに教える必要がある。歴史は神話でもなければ科学でもない。(略)
しかるにわが国では戦後、歴史は科学であるとして、普遍的客観的事実から成り立つ動かない世界という前提に固執した〉
〈歴史は科学であるよりも、むしろ文学に境を接している。歴史教育を社会経済史の奴隷にせず、人間のドラマとして自己回 復させる必要がある。つまり、歴史教育には物語性が回復されなければならない〉(つくる会「教育過程審議会への要望書」1997年)
この“歴史は科学ではない”宣言は、学術的実証性の軽視、歴史修正上等の精神を象徴するものだが、よって慰安婦問題についても 〈義務教育の教科書 において自国の立場で史実を選択するのは当然のこと〉〈「歴史的事実」だから中学校教科書に記述すべきだという主張は根本的に間違っ ている〉(幻冬舎『新しい日本の歴史が始まる』新しい歴史教科書をつくる会・編/97年)と見事 に開き直っている。
一体、この人物のどこが「バランスの取れた研究者」なのか、と頭が痛くなるが、高橋氏のファナティシズムが露わになっているのが、 氏が提唱する「親学」なるものだ。
本サイトでも何度も言及しているが、「親学」とは「児童の2次障害は幼児期の愛着の形成に起因する」という教育理論。平たく言う と、母親に“子どもを産んだら傍にいて育てないと発達障害になる”と強要するトンデモ理論だ。たとえば、高橋氏は「親学」の必要性をこう訴える。
〈近年発達障害と非行や不登校、児童虐待との密接な関係が明らかになっているが、そうした二次障害の背景には「伝統的な家族の崩壊」「親性の解 体」「親心の衰退」という根本的な問題がある〉(産経新聞社「正論」2014年2月号)
〈江戸時代には世界一礼儀正しいと外国人に絶賛された日本の子供が世界一礼儀の悪い子供になってしまったのは、親が子育 て文化の伝統を継承していないからである〉(「正論」09年11月号)
親の愛情不足、すなわち伝統的な家族が崩壊したから発達障害は増加している──。こうした主張には、障害者団体をはじめ大きな批 判が起こっているが、高橋氏は“発達障害予防”のために何をすればいいか、このように記述している。
〈何も難しいことではない。お金のいることでもない。発達障害児の割合が少なかったかつての日本の伝統的な子育てを取り戻せばいいのだ。
添い寝をして話しかける
子守唄を歌って聞かせる
話しながら離乳食を与える
多くの人に接触させる
…などを日々行うことで、発達障害の予防に十分な効果がある〉(同前「正論」09年11月号)
そして高橋氏は、母親は仕事で外には出ず家庭で子育てを行うべきだといい、一方、〈男性の正規雇用拡大〉を求めている。親学とい うのは、つまり 「性別役割分担の強調」であり、「伝統的家族を取り戻す」という最初に結論ありきの考えを「最新の科学的知見によって証明」されてい るなどと触れ込んでい るに過ぎない。しかし、この考えは安倍首相の思想と合致しており、現に親学を推進する超党派議員団体「親学推進議員連盟」の会長を安 倍首相が務め、下村博 文・前文科相が事務局長に就任している。
皇国史観に基づいた右翼活動、歴史修正主義、伝統を振りかざした女性差別および人権の軽視……。今回、外務省は、こ んなとんでもないネトウヨ思想の持ち主に反論意見を書かせ、世界に発信してしまったのである。
これでは「日本にはまともな学者はいないのか」と世界から呆れられてもおかしくはない。実際、ユネスコに提出された意見書につい て、歴史学者の剣持 久木・静岡県立大学教授は「ナチスによるユダヤ人虐殺を否定するのと同様の印象を世界に与えかねない」(前出、毎日新聞)と懸念を示 している。
それにしても、外務省はいったいなぜ、こんなトンデモ人物に反論作成を依頼してしまったのか。
高橋氏が今回の意見書に関わることになったのは、中山泰秀・外務副大臣に「説得力のある反論資料の作成」をはたらきかけたことが始 まりのようだ。細田派の中山副大臣は安倍首相に近い極右思想の持ち主で、高橋氏の主張にすっかり賛同。外務官僚に「高橋先生に協力してもらえ」と指示をし たと言われている。
さらに高橋氏は、例の「我が国は南京大虐殺の存在自体を否定しようとしている」発言の原田義昭委員長率いる自民党・国際情報検討委員会にも同様の 提案をしている。こうしたさまざまな政治的働き かけにより、自民党や官邸からも、外務省に「高橋氏を使え」という圧力がかかっていたようだ。
そして、高橋氏は7月9日にパリ・ユネスコ日本代表部を直接訪問し、公使に面談。いつのまにか、日本政府に代わって反論意見書を 書くような存在になってしまったのだ。
しかし、これまでの外務省は自民党や右派団体から圧力がかかっても、国際社会の反応を考えて、ここまで鵜呑みにするということは ありえなかった。 それがなぜ今回、外務省は丸乗りに近いかたちで高橋氏に意見書を書かせたのだろうか。他でもない外務省関係者が、その裏事情をこう解 説する。
「外交はいま、完全に官邸主導。外務省ではなく、官邸にいる2人の元外務官僚が牛耳っています。ひとりは元外務省事務次官で現在、 国家安全保障局長 である谷内正太郎氏。もうひとりは、元外務省国際法局長で、現在、内閣官房副長官補の兼原信克氏です。外務官僚たちは、いまやこの2 人の顔色を伺って仕事 をしている。そして、谷内氏と兼原氏は、これまでの外務官僚とは違い、安全保障政策で外務省の悲願を実現してくれた安倍首相や自民党の意向はなんでも聞いて、外務官 僚たちを動かしている。今回の意見書も、安倍首相周辺から依頼を受けたこの2人の外務省OBが高橋氏をプッシュしたのではないかと噂されています」
実際、外務省内部では、「なんでこんな人物を」という声もあるようだが、とても高橋氏にさからえる空気ではないのだという。
調子に乗った高橋氏はアブダビから帰国後、自民党外交部会・文教部会などの合同会議に出席して、新たにトンデモな提言を行っている。高橋氏自身が 「正論」12月号で明かしたところによる と、その提言の中には、なんと、南京大虐殺と従軍慰安婦を否定するための首相主導の特命チーム設置、さらには特命委員会で東京裁判の再検証を行うことまで含まれている。
大恥どころか、日本が世界中から大ひんしゅくを買う事態もそう遠い先のことではなさそうだ。
(エンジョウトオル)
☆(4)今日の注目情報
①2015/11/6 デモクラシーナウ日本語版配信記事
http://democracynow.jp/
1)TPP全文公開 「思って いたよりもっと悪い内容」と批評家
環太平洋経済連携協定(TPP)の詳細が明らかになり、 批評家は心配していたよりもさらに悪い内容だと言います。米 国と他の環太平洋諸国11カ国が、世界経済全体の4割を占め る地域経済圏を形成する経済協定に 合意してから数週間が経った11月5日、TPP協定の全文が 公表されました。世界中の活動家がTPPに反対し、医療、環 境、言論の自由、労働者の権利を犠 牲にして、企業に利益をもたらすものだと、警告してきまし た。オバマ大統領が議会に対し、賛成か反対かを問う投票を求 める前に、議会には協定を精査するた めの90日間の時間が与えられます。市民団体パブリック・シ チズンのグローバル・トレード・ウォッチ代表でTPP批判の 第一人者ロリ・ウォラックに話を聞きます。
2)家族勾留の終焉? ペンシ ルベニア州移民勾留施設 親子勾留の停止に追い込まれるか
先週、テキサス州オースティンにあるティー・ドン・ ヒュット(T. Don
Hutto)外国人収容施設に勾留されている移民女性27人が、虐待をやめる事や即時釈放を要求して食事を拒み始めました。ほとんどの女性は、保護を求め て米国に逃れて来た中米出身者です。中米諸国では暴力や虐待 が急増しています。彼女たちは、自由への希望もなしに収容所 で苦しい生活を送り、脅威にさらされ、不当に監視されていると訴えています。移民局職員はハン ストが行われていることすら否定しています。正確な人数は不 明ですが、支援者によると、ハンス トは今週になって大幅に拡大しており、おそらく数百人に達し ている模様です。
ヒュットは国内最大の民間刑務所会社コレク ションズ・コーポレイション・オブ・アメリカによって運営されています。移民収容施設でのハンストは全国各地に広がっており、この1カ月の間にすでに3 件が発生しています。「中米やメキシコから女性たちが逃げてくるのは、危険にさらされているからです。ところが私たちは、彼女たちを営利目的の収 容施設に放り込みます。こうした施設では利益をあげるために経費を節約し、粗末な食事を与え、収容者の 医療や様々な必要をおろそかにしています。このようなシステムの中で、彼女たちはとても勇敢に立ち向かっています」と、グラスルーツ・リーダーシップの移 民プロジェクトコーディネーター、クリスティーナ・パーカー は話します
3)危険を逃れて来たら勾留と虐待が待っていた テキサスの収容施設の移民女性たちがハン スト決行
ペンシルベニア州は、異論の多い家族勾留施設の閉鎖に向けた第一歩となりうる行動をとりました。この家族施設には、 米国に保護を求めている何千人もの子連れの移民が親子ともに収容されています。州政府職員は、 バークス郡レジデンシャル・センターに対し、保育施設として 許可をしているのみで、家族の勾留施設としては許可していないとして、この施設の15年前からの認可を更新しないと通告しました。バークス勾留所は、オバ マ政権の「抑止のための拘留」政策の一環であり、批判的な人々からは「国外追放工場」と呼ばれ ています。
バークス郡の施設内を実際に見学したデモクラシー ナウ!刑事司法特派員レネ・フェルツの取材レポートを見ていきます。
4)子どもの収監はダメ:営利 運営のテキサス移民拘置所 子どもの勾留で炎上
昨年、テキサス州のディリー市とカーンズ市に米国中でいちばんも賛否両論が起きている勾留施設ができました。これらの施設は、民間の刑務所会社によって運営され ており、双方合わせてで女性や子どもを2500人以上の収容力があります。先週、1人のテキサス州裁判官は、子どもの未来を危険にさらすとして、 家族勾留施設に保育園として許可を出している州の動きを一時的に停止させました。これの詳細について、テキサス州への滞在を促す 訴訟を起こしているグラスルーツ・ リーダーシップ代表ボブ・リバルに話を聞きます。
5)「私たちは大勢いる」 2003年2月15日の世界的なデモはイラク戦争は阻止できなかったが 世界を変えたのかもしれない
2003年2月15日、忍び寄る米国のイラク侵攻に対す る反戦集会は史上最大の組織的なデモ集会となり、800近い 都市で最大3千万人もの人々が参加して世界を揺るがしまし た。その数週間後には、米国の最初の 砲弾がバグダッドに炸裂することになったのですが、このデモ は1日だけの歴史的な偉業ではなく、永遠に世界を変えるよう な火花だった、と論じる新作ドキュ メンタリー映画を紹介します。新作ドキュメンタリーWe Are Many(「私たちは大勢いる」)では、この歴史的な世界デモの日について、またそれ以降の政治運動をどのように方向づけていったかが描れます。この映画 の監督兼プロデューサーのアミール・アミラニに話を聞きま す。
*************************
【杉並からの情報発信です】【YYNews】【YYNewsLive】
情報発信者 山崎康彦
メール:yampr7@mx3.alpha-web.ne.jp
*************************